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バルセロナから無事帰って参りました。

2009/07/04 10:25

 

 無事、スペイン-バルセロナから帰って参りました。

3日間のレッスンでしたが、移動やら準備やらで9日間の日程になり、さすがに帰ってきたら気が抜けたのと、すぐにある団体の最後のお務めがありましたので、連絡が今日になってしまいました。

 

さて、今回の旅の目的は、前の日記にも書いたように、久保数政の花阿彌独自のレッスンをスペインの方にする事。。。まあ、当たり前のことなんですけど、海外でのデモンストレーションは何度も経験している僕ですが、本格的なレッスンとなると今回が始めてなので、如何に花阿彌レッスンの本質を伝えるか?というのを最大のテーマにしました。

 

まあ、日本で行っている花阿彌レッスンを海外に持っていくと、どういう化学反応を起こすのか?

楽しみでもあり、恐ろしくもありまして、初日の準備段階ではかなり気合いが入っていた僕ですが、そこはそれ、年齢的なものなのか、それともバルセロナの風に吹かれたせいなのか、レッスン当日には、すっかり日本にいる時よりもリラックスしてしまいまして、なかなか良い雰囲気で進められたと思います。

 

その時の写真をもっと見たい方は、下のURLで作品など24枚公開。

http://www.hana-ami.co.jp/14-1.html

 

今回、僕を招いてくれたのは、ヨーロッパで活躍しているデザイナーグループの「Pandora's Box」という人たち。

パンドラボックスですよ。。。さすがヨーロッパ。団体名もお洒落ですよね。箱を開けたら何が起こるかわからないというあのパンドラボックスです。

 

僕は勝手にスペインの方だけ参加してくれるものだと思っていたのですが、蓋を開けたら、煙が出ておじいさんになっていたのではなく、、、周辺諸国、6カ国20名の参加がありまして、中には、「ドイツのIPMで何時も拝見しています。今回は久保さんがレッスンするというので飛んできました。」いう人もいてくれて、ついつい嬉しくなり、スペイン語に通訳してくれる他、僕のデタラメな英語と、スペイン人が僕に直接話しかけてくる、おそらくデタラメな英語が飛び交い、そこに何語なのか良くわからない会話も混じり、結構、盛り上がりを見せてくれまして、結果的にワイワイと花談義に花が咲くという感じでした。

 

さて、午前中はデモと講義をしたんですが、みんな本当に真剣に聞いてくれまして、質問もかなり広範囲なものから、具体的なアプローチの仕方まで、日本の生徒さんよりもかなり積極的でした。

もちろん、今回参加してくれた方は、みなさん、プロフェッショナルの方たちなので当然といえば当然なんですが、僕が予想していたよりも、講義の方、特に花阿彌の特徴である理論的なアプローチに非常に関心を持ってくれまして、通訳の人がいうには「目から鱗だ!」という声が上がっていたとの事です。

 

ヨーロッパの人たちですから、日本人より理論はしっかり勉強していると思っていたのですが、そうでもないみたいですね。。。というのも、今回僕がした講義は、実は花阿彌の初歩的なものばかりで、「花阿彌通信講座 基礎・初級コース」でやっていることを中心に、しつこいくらい基本の話をしていたのですが、それでも、「なるほど、、、」とか、「こういう教えられ方は始めてだ!」とか、そういう反応が多くて、僕もちょっと意外でしたね。

 

それから、みんなでランチを取るわけですが、これが長い。。。スペインでは、昼食&お昼休みは3時間が当たり前らしく、カリカリのパン、そして、生ハムやらサラダやらがいっぱい出てきて、昼間っからワインですよ。おいおいこれでは居酒屋ではないか・・・と突っ込みたくなるのですが、さすがに僕はお酒は飲まなかったけど、、、これだけ長い昼休みだと、なんか間が持たないんですよね。いわゆる貧乏性なんでしょうけど、2日目には、ふっと「ソバが食いたい。」と思ってしまいました。

 

その後、4時頃から8時頃までワークショップ。各自、作品を作るんですが、これがまた、日本と違うのは、4時間も時間があるのに、みんな1作品ぐらいしか作らないのです。

日本なら、せっかくのレッスンだからと時間を惜しんで、一作品でも多く作品を作って学びたいと殺気すら感じるんですが、こちらの方は、優雅というか、なんか、学びたいというよりも、楽しむ時間という感じなんですな。生徒同士で作品の制作過程やアプローチの仕方を話しながら、お互いに評価し合いながら和気あいあいで楽しみながらゆっくり作るんですね。

 

僕が持ち込んだ和紙とか、経木とかを凄く気に入ったみたいで、それを自分のデザインにどう活かすのかを話し合ったり、ジックリと工夫しようとするんです。

 

様々な国の言葉が教室に溢れていて、なんか平和だなぁ。。。と忙しかったですけど、ふっと心和む瞬間でした。

 

そして、夕食は8時から12時頃まで、これまた長い。。。彼らには普通の日常でも、日本人の僕からすれば完全なる宴会ですよね。また、みんな酒強いんですよ。さすがに僕も夜はワインを頂きましたけど、この年齢ですし、翌日の事を考えても、そんなに飲めないし、、、それにしても、こちらの方は元気が良いですね。みんな、おそらくデタラメな英語で話しかけてきて、こちらもデタラメ英語で返し、何となく通じて笑い合っている。僕もアメリカに住んでいた時があったんですが、アメリカの方よりも、すごくウエルカムな雰囲気なんですな。肌の色などの差別もまったくない感じですし、かといって、アジアの各国のように、先生!先生!って感じでもなく、本当に長い知り合いの友人のように接してくる。

 

ちなみに、僕の年齢を言ったら、何故かすごくビックリされました。日本人は凄く若く見られるようです。

 

また、同じスペインでも、地域によって言葉が違うみたいで、これは日本のナマリのレベルではないほど違うらしいです。だから、サッカーの応援もその都市によって日本では考えられないほど熱くなるんですね。おそらく、国と国との戦いと同じぐらいのテンションになるんだなと感じました。ただ、個人個人になると敵対するという感じはまったくなくて、逆にすごく仲良い感じで、なんか、サッカーで熱くなるのも、友人として時を過ごすのも、基本的には楽しまないと損。楽しむ事が根底に根づいていて、その楽しむということで全てが回っているって感じです。楽しむ事こそが正義。って感じすらします。

 

ああ、そうそう、話しかけてきた数人の話では、昨年来たデザイナーは、有名なコンテストで優勝した人だったらしく、鼻高々で作品を作っていた。だけど講義はさっぱり面白くなかったそうで、きっと僕らを馬鹿にしていたんだ。。。それに比べてMr.kuboは、本当に親身になって教えてくれたし、普通、そのデザイナーの秘密に触れるような意地悪な質問をしても気軽に答えてくれた。本当にそんなことまで教えてくれるのは大丈夫か?と逆に心配するほどだったし、本当にいろんな発見があって凄く楽しかった。と評価してくれました。

 

また、「僕のデザインは、ドイツのヴァイエンシュテファンの理論がもとになっている。」というと、ドイツ人の方が、ヴァイエンシュテファンでは、そこまで細かい所までは理論化されていないよ。と笑っていました。

この笑いがどういう意味を持つのかは不明ですが、なんかドイツの事を褒められたと思ったらしく嬉しかったようでもあります。

 

まあ、そんなこんなで、この高テンションのお楽しみ地獄(悪口ではないですので誤解しないでね。)から解放されて、毎日寝るのは午前1時過ぎでしたので、かなりハードな3日間でございました。

 

そして、終わってから1日だけ、ちょっと観光もして、ガウディがデザインしたサグラダ・ファミリアも見てきました。

時間の関係で中には入らなかったんですが、本当に美しかったです。思ったよりも古いという感じがしなくて、非常に荘厳な雰囲気を持っており、まだまだ未完成だとのことですので、是非、また10年後ぐらいに見てみたいですね。

 

今度は、ゆっくりと観光で訪れてみたいと思わずにはいられないバルセロナでした。

以上、バルセロナのご報告でした。

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